校門前には、すでに人だかりができていた。
女子たちが遠巻きにスマホを構えている。
その中心にいた莉子ちゃんを見た瞬間、私は思わず息を呑んだ。
長い巻き髪に艶のある唇。
制服姿なのに、まるで雑誌の中から出てきたみたいなオーラ。
同い年とは思えないくらい大人っぽい。
「うわ……朝倉莉子ちゃんだ……」
本物、顔小さ……。
脚長っ……。
テレビや雑誌で見るより圧倒的に可愛いんだけど!?
横にいる先生も緊張している様子。
「朝倉さん、突然どうされたんですか?」
「あっ急にすみません。ちょっと用事があって」
莉子ちゃんがぱっとこちらを見た。
わぁあああ、可愛いっ!
心臓が高鳴って、手に汗が滲む。
そして私の方に目を向ける。
「この子は?」
「あ、生徒会長の村瀬ですっ」
慌てて頭を下げると、「えっ」という声が聞こえた。
「生徒会長ってもっとクール系かと思ってた」
「ああ……よ、よく言われます……」
いや実際は全然違います。
推し兄弟見て毎日騒いでるオタクです。
なんて言えないけど。



