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修学旅行の班決めから数日後。
昼休みが始まった直後だった。
廊下の向こうから、女子たちのざわついた声が聞こえてくる。
「えっ、うそ……!」
「朝倉莉子じゃない!?」
「本物!?!?」
その瞬間、クラス中の空気が一気に変わった。
私は思わず顔を上げる。
朝倉莉子……?
すると先生が慌てた様子で教室へ入ってきた。
「村瀬、ちょっと来てくれ」
「え?はい!」
私は慌てて席を立つ。
美月がニヤニヤしながら小声で言った。
「推し関連イベント発生してるよ」
「そ、そういうんじゃ……!」
絶対そうだけど!!
私は誤魔化すように教室を出て、先生の後を追った。
なにやら先生もそわそわしている様子。
「先生、モデルの子が校門にいて……」
「そうなんだよ、撮影は来週なのに、急に来たから何事かと思ってな?」
「アポなしできたんですか……」
「ああ、生徒会長でもある村瀬にも来てもらった方がいいと思って呼んだんだ。悪いな」
そう。
雑誌の玲央くん特集に、うちの学校が使われることになった。
それで人気モデルの朝倉莉子ちゃんも、来週の撮影に来ることになっていたんだけど……。
スタッフさんとの打ち合わせも済んでいるのにどうしたんだろう……。



