尊い推し兄弟に愛されてます!?

そう言うと、玲央くんはふっと小さく笑った。


「……お前、昔からそういうとこ変わんねぇな」

「え?」

「俺のこと、変な方向でちゃんと見てる」

「変な方向って何!?」


抗議すると、玲央くんがくすっと笑う。

その笑顔を見た瞬間、また胸がどきっと音を立てた。

推しにときめきすぎて……胸が苦しいっ!


「兄ちゃん何してんのー?」


聞き慣れた明るい声が廊下に響く。

振り向くと、そこにはゆずくんが立っていた。


「あ、ゆずくん!」


ゆずくんは私を見るなり、ぱっと表情を明るくする。

相変わらず大型わんこみたいな笑顔だ。


「いっちゃん発見〜」


そう言って、自然に私の隣へやってくる。

今日も距離感が近い!

すると玲央くんが、じろっとゆずくんを見た。


「……お前また二年の階来てんの?」

「えー?別にいいじゃん」


ゆずくんはまったく気にした様子もない。

むしろ楽しそうに私を見る。


「ねぇいっちゃん、修学旅行どこ回るの?」

「あ、今ちょうどその話してたの!」

「えっずる。俺も混ぜてよ」