尊い推し兄弟に愛されてます!?

ゆずくんは不満そうに口を尖らせた。


「いっちゃん昔からこうじゃん」

「昔は小学生だったでしょ!?」

「今も変わんないよ」


いや変わるよ!?

こんなに可愛い顔に成長するなんて……

ゆずくんの友達たちが、私たちのやりとりを見てニヤニヤ笑っている。

完全にからかわれてるな……。


「じゃ、俺いっちゃんと帰るから。またね〜」


ゆずくんはひらひら手を振ると、私を連れて改札へ向かった。


「私と帰ってよかったの……?お友達は……」

「いーのいーの!あいつらとはあそこでダラダラしてただけだし」


電車へ乗り込むと、夕方ということもあって車内はそこそこ混んでいた。

私は吊り革につかまりながら、隣のゆずくんをちらりと見る。

やっぱり顔整ってるなぁ……。

ゆずくんは〝カワイイ〟が似合う男の子。

髪を下ろしてる感じとか、少し眠そうな目とか。

なのに時々ふと男っぽい顔するのズルいんだよね……。

しかも玲央くんとはまた違うタイプのイケメン。

兄弟なのに全然違う。

小学校の時は全然気にしてなかったのに。

こんなに尊いのがすぐ近くにいたなんて信じられない。