「あ、ゆずくん!」
ゆずくんは私を見つけると、ぱっと顔を明るくする。
相変わらず人懐っこい笑顔。
大型わんこ感がすごい。
「何してんの?今帰り?」
「うん、生徒会が長引いちゃって」
「そっか〜」
すると隣にいた男の子たちが驚いたように声を上げた。
「え!?柚希、村瀬先輩と知り合いなの!?」
「生徒会長の!?」
「うそ、すげぇ……さすが柚希だな」
そんな反応に、私は少しだけ困って笑う。
するとゆずくんは当然みたいな顔で私の隣へ来ると、ぎゅっと腕を組んできた。
「知り合いっていうか、幼なじみ。家も近いんだよね〜」
「っ!?」
ち、近い!!
しかも距離感が自然すぎる!!
ふわっと柔らかい香りがして、私は思わず固まった。
か、かわいい……。
いや違う。
落ち着け私。
「へぇ〜……」
男の子たちが揃って言っていた横で、近くにいた女の子たちが、少しだけ面白くなさそうな顔をしたのが見えた。
あっ……もしかして。
ゆずくんファンだったり!?
私は慌てて腕を離そうとする。
「ゆ、ゆずくんっ」
「ん?」
「ち、近いよ……!」
「えー?」



