「じゃあさ……一華はこういうのが好きなんだ?」
「〜〜〜っ!!」
耳が死んじゃうんじゃないの!?
絶対今、顔真っ赤だし!
「ち、違うよっ!」
「違わなくね?……“独占欲強め”とか、完全に俺じゃん」
「だから読むなって言ってるじゃんーー!!」
私は羞恥心で死にそうになりながら、必死にメモを奪おうとする。
でも、そのたびに玲央くんが避ける。
悔しい……背高いのほんとずるい。
でもこういうの……理想。
「……ふはっ」
玲央くんが耐えきれないみたいに笑った。
その顔があまりにも自然で。
私は一瞬、言葉を失う。
あ。
今の笑い方……昔と同じ。
小さい頃、よくこうやって笑ってた。
胸が、少しだけ変な音を立てた。
「……一華?」
不思議そうに名前を呼ばれる。
ダメだ。
今、なんか変な感じした。
私は慌てて玲央くんを押しのけた。
「と、とにかく返してっ!!」
勢いよくメモを奪い返し、BL本ごと胸に抱え込む。
玲央くんが呆れたように笑った。
「そんな必死に隠す?」
「隠すよ!!」
「別に引いたりしねぇのに」
「え……?」



