尊い推し兄弟に愛されてます!?

玲央くんが意味深に呟く。

やめて。

本当にやめて。

穴があったら入りたいとはこのこと!

玲央くんはくすっと笑うと、ゆっくりこちらを見た。


「ふーん……」


その瞬間。

ドンッ、と音が響く。


「っ!?」


気づけば、私は棚と玲央くんの腕の間に閉じ込められていた。

いわゆる、壁ドン状態。

近い近い近い!!


「れ、玲央くん!?」

「一華から見た俺ってこんな感じ?」


なぜか、少し楽しそう。


「ち、違っ……!」

「こんなのがいいの?」


顔が近づく。

逃げ場を塞ぐみたいな距離。

心臓がうるさい。

無理だわ、コレ!

顔が良すぎて、気を失いそう。


「……っ」


言葉が出ない。

すると玲央くんが、ふっと笑った。


「顔真っ赤」

「だ、だって近いんですもん!!」

「へぇ」


玲央くんの指が、私のメモ帳をひらひら揺らす。


「お前さ……」


そのまま、耳元で低く囁いた。


「俺と柚希で、こんな妄想してたの?」

「お、俺と柚希っていうか……その……これはただの創作でっ……!」

「へぇ」


玲央くんが、さらに顔を近づける。

近い近い近い!!

もう呼吸が止まりそうなんだけど!?