旬と圭祐がいつものバーに入ると、連絡を受けた広哉と凌の姿があった。
カウンターの奥、見慣れた席に並んで座っている。
雅人の姿はまだない。
その空気の中で、圭佑が身を乗り出すようにして言った。
「五十嵐智也、めちゃめちゃワイルドイケメンだった」
興奮を隠せない様子で続ける。
「思ってたのと全然違ったわ。どんなクズかと思ってたのに」
そう言って笑う。
広哉がすぐに食いついた。
「まじか!俺も会いたかったなー」
凌もグラスを傾けながら頷く。
「さすが陽先輩。相手、つまんないやつじゃなかったね」
軽い調子の言葉。
その横で、旬だけは少し違う表情をしていた。
「……雅人、大丈夫かなぁ」
ぽつりと、本気で心配するように呟く。
そのとき——
扉が開いた。
遅れて入ってきた雅人が、店内を見渡して、すぐに気づく。
「やっぱり、みんな揃ってるし」
半ば呆れたように言いながら、ゆっくりと歩いてきた。
呆れたような声に、すぐさま圭祐が身を乗り出した。
「で、どうだった?」
間髪入れずに聞く。
雅人はため息まじりに言う。
「おまえねぇ……」
その一言に、場が少し和む。
グラスを手に取りながら続けた。
「見た目は怖いけど、すごいちゃんとした人だったよ」
凌が興味深そうに聞く。
「何の話してたの?」
雅人は、さっきのやり取りを淡々と話し始めた。
智也の言葉、自分の返答、そして最後のやり取りまで。
全てを聞き終えると、広哉がふっと笑った。
「お前はさ、いつも陽の顔見てるから分かんないのかもしれないけど」
グラスを軽く揺らす。
「昔っから、陽はお前といる時の顔、全然違うんだよ」
少しだけ優しい目になる。
「一瞬見ただけでも気づいちゃったんだな。……可哀想に」
くすっと笑う。
そして続ける。
「陽もさ、忘れたふりしてただけで、結局ずっとお前のこと忘れられなかったんだろうな」
一拍置く。
「五十嵐智也には悪いけど」
雅人はグラスに視線を落とす。
「……もう、ようちゃんには関わらないでくれって言ったけど」
ぽつりと呟く。
「モテるから気をつけろって、忠告された」
深く息を吐く。
「はぁ……もう、ようちゃんいつまでモテるんだよ……」
本気で心配している声だった。
その様子に、四人は顔を見合わせ——
次の瞬間、楽しそうに笑い声が弾けた。
カウンターの奥、見慣れた席に並んで座っている。
雅人の姿はまだない。
その空気の中で、圭佑が身を乗り出すようにして言った。
「五十嵐智也、めちゃめちゃワイルドイケメンだった」
興奮を隠せない様子で続ける。
「思ってたのと全然違ったわ。どんなクズかと思ってたのに」
そう言って笑う。
広哉がすぐに食いついた。
「まじか!俺も会いたかったなー」
凌もグラスを傾けながら頷く。
「さすが陽先輩。相手、つまんないやつじゃなかったね」
軽い調子の言葉。
その横で、旬だけは少し違う表情をしていた。
「……雅人、大丈夫かなぁ」
ぽつりと、本気で心配するように呟く。
そのとき——
扉が開いた。
遅れて入ってきた雅人が、店内を見渡して、すぐに気づく。
「やっぱり、みんな揃ってるし」
半ば呆れたように言いながら、ゆっくりと歩いてきた。
呆れたような声に、すぐさま圭祐が身を乗り出した。
「で、どうだった?」
間髪入れずに聞く。
雅人はため息まじりに言う。
「おまえねぇ……」
その一言に、場が少し和む。
グラスを手に取りながら続けた。
「見た目は怖いけど、すごいちゃんとした人だったよ」
凌が興味深そうに聞く。
「何の話してたの?」
雅人は、さっきのやり取りを淡々と話し始めた。
智也の言葉、自分の返答、そして最後のやり取りまで。
全てを聞き終えると、広哉がふっと笑った。
「お前はさ、いつも陽の顔見てるから分かんないのかもしれないけど」
グラスを軽く揺らす。
「昔っから、陽はお前といる時の顔、全然違うんだよ」
少しだけ優しい目になる。
「一瞬見ただけでも気づいちゃったんだな。……可哀想に」
くすっと笑う。
そして続ける。
「陽もさ、忘れたふりしてただけで、結局ずっとお前のこと忘れられなかったんだろうな」
一拍置く。
「五十嵐智也には悪いけど」
雅人はグラスに視線を落とす。
「……もう、ようちゃんには関わらないでくれって言ったけど」
ぽつりと呟く。
「モテるから気をつけろって、忠告された」
深く息を吐く。
「はぁ……もう、ようちゃんいつまでモテるんだよ……」
本気で心配している声だった。
その様子に、四人は顔を見合わせ——
次の瞬間、楽しそうに笑い声が弾けた。

