圭祐がグラスを持ち上げる。
「じゃ、そろそろ本題に入るか」
美海が急に言う。
「浮気とかされんの信じらんなーい」
そのまま涙がこぼれる。
圭祐が慌てる。
「おい、戻すな」
凌が呆れて言う。
「もう美海酔ってるから連れて帰れよ」
圭祐が即答する。
「かえらねーよ」
希も頬を赤くして言う。
「ほんと、許せない。」
陽の肩に寄りかかる。
「まさくん、今までの分もようちゃんのこと大切にしてよねっ」
完全に酔っている。
雅人は静かに頷く。
「うん。」
その一言は短いのに、まっすぐだった。
圭祐がテーブルに肘をついて言う。
「だから誰なんだよ1人目の男は」
「そうねぇ」
と陽は少し黙ってから、広哉と凌を見る。
二人の顔を順番に見る。
広哉が言う。
「なんだよ」
凌も続く。
「なに」
陽が静かに言う。
「青山不動産の広告やってる」
一瞬、時間が止まる。
広哉が固まる。
そして次の瞬間。
「はい?! 望月晃?!」
家中に響くくらいの大きな声。
凌が慌てて口を押さえる。
声が出ない。
圭祐が目を見開く。
「まじか、ガチ大物…陽思ったよりやべえ」
美海がぽつりと言う。
「えぇー…いいな…」
雅人が周りを見る。
「みんな知ってんの?」
希が頷く。
「私たちも、聞いた時そんなだった」
旬も苦笑する。
「俺も陽さん何者?って言っちゃった」
凌がやっと声を出す。
「驚きすぎて声出なかった。」
少し興奮気味に続ける。
「うち以外にも大手の広告いっぱいやってるよね?」
頷く。
「彼クリーンだから選ばれるんだよ。ゴシップないし。」
陽が静かに言う。
「あれで懲りたんじゃない?」
グラスを見ながら。
「失うものが多すぎて」
雅人が言う。
「ようちゃんの事も失っちゃったしね」
陽が少し笑う。
「それはどうかわかんないけど。」
雅人と目を合わせる。
二人で小さく笑う。
でも、他の人達はそれどころじゃない。
陽が続ける。
「でも、私が知ってる晃はバイトしてたから」
広哉がすぐ言う。
「いやいやいやいや、」
頭を抱える。
「付き合ってたやつが大物になってるんだよ?」
呆然とする。
「言葉失ったよ」
広哉が静かに聞く。
「連絡は取ってんの?」
陽は少し考えてから答える。
「たまに?」
「インスタ見てくれてるみたいで本出すとおめでとーって。」
少し笑う。
「さっきLINE来たから彼氏出来たよって報告して。」
雅人を見る。
「ちょっと電話で話したんだけど。」
静かに言う。
「あの時の人とまた会えたって。」
みんな黙って聞いている。
陽が続ける。
「そしたら、あの陽さんのこと泣かせてたやつかって。」
少し懐かしそうに笑う。
「良かったねって。言ってくれて。」
少し間。
「だからもう彼氏に悪いから連絡しないでっていった。」
雅人が聞く。
「そしたら?」
陽が答える。
「じゃあ俺もいよいよ彼女作ろうかなーっていってた。」
希が胸の前で手を組む。
「やっぱりようちゃんのせいで彼女作ってなかったんじゃん」
少しときめいた顔。
広哉が笑う。
「望月晃のクリーンは陽のおかげだったって訳か」
凌が天井を見る。
「急に弾けて遊びだしたら大変なことになるな…」
広哉が陽を見る。
「陽、上手い具合に引っ張れ」
旬が身を乗り出す。
「手放さないでくれ!頼む!」
雅人が笑う。
「なんなんだよ」
みんなの笑い声が、部屋中に広がった。
美海がグラスを両手で持ったまま言う。
「それにしてもおどろいた」
圭祐がすぐ返す。
「おまえ、さっきいいなっていってなかった?」
全員が揃って言う。
「言った」
美海がきょとんとする。
「そうだった?」
「じゃ、そろそろ本題に入るか」
美海が急に言う。
「浮気とかされんの信じらんなーい」
そのまま涙がこぼれる。
圭祐が慌てる。
「おい、戻すな」
凌が呆れて言う。
「もう美海酔ってるから連れて帰れよ」
圭祐が即答する。
「かえらねーよ」
希も頬を赤くして言う。
「ほんと、許せない。」
陽の肩に寄りかかる。
「まさくん、今までの分もようちゃんのこと大切にしてよねっ」
完全に酔っている。
雅人は静かに頷く。
「うん。」
その一言は短いのに、まっすぐだった。
圭祐がテーブルに肘をついて言う。
「だから誰なんだよ1人目の男は」
「そうねぇ」
と陽は少し黙ってから、広哉と凌を見る。
二人の顔を順番に見る。
広哉が言う。
「なんだよ」
凌も続く。
「なに」
陽が静かに言う。
「青山不動産の広告やってる」
一瞬、時間が止まる。
広哉が固まる。
そして次の瞬間。
「はい?! 望月晃?!」
家中に響くくらいの大きな声。
凌が慌てて口を押さえる。
声が出ない。
圭祐が目を見開く。
「まじか、ガチ大物…陽思ったよりやべえ」
美海がぽつりと言う。
「えぇー…いいな…」
雅人が周りを見る。
「みんな知ってんの?」
希が頷く。
「私たちも、聞いた時そんなだった」
旬も苦笑する。
「俺も陽さん何者?って言っちゃった」
凌がやっと声を出す。
「驚きすぎて声出なかった。」
少し興奮気味に続ける。
「うち以外にも大手の広告いっぱいやってるよね?」
頷く。
「彼クリーンだから選ばれるんだよ。ゴシップないし。」
陽が静かに言う。
「あれで懲りたんじゃない?」
グラスを見ながら。
「失うものが多すぎて」
雅人が言う。
「ようちゃんの事も失っちゃったしね」
陽が少し笑う。
「それはどうかわかんないけど。」
雅人と目を合わせる。
二人で小さく笑う。
でも、他の人達はそれどころじゃない。
陽が続ける。
「でも、私が知ってる晃はバイトしてたから」
広哉がすぐ言う。
「いやいやいやいや、」
頭を抱える。
「付き合ってたやつが大物になってるんだよ?」
呆然とする。
「言葉失ったよ」
広哉が静かに聞く。
「連絡は取ってんの?」
陽は少し考えてから答える。
「たまに?」
「インスタ見てくれてるみたいで本出すとおめでとーって。」
少し笑う。
「さっきLINE来たから彼氏出来たよって報告して。」
雅人を見る。
「ちょっと電話で話したんだけど。」
静かに言う。
「あの時の人とまた会えたって。」
みんな黙って聞いている。
陽が続ける。
「そしたら、あの陽さんのこと泣かせてたやつかって。」
少し懐かしそうに笑う。
「良かったねって。言ってくれて。」
少し間。
「だからもう彼氏に悪いから連絡しないでっていった。」
雅人が聞く。
「そしたら?」
陽が答える。
「じゃあ俺もいよいよ彼女作ろうかなーっていってた。」
希が胸の前で手を組む。
「やっぱりようちゃんのせいで彼女作ってなかったんじゃん」
少しときめいた顔。
広哉が笑う。
「望月晃のクリーンは陽のおかげだったって訳か」
凌が天井を見る。
「急に弾けて遊びだしたら大変なことになるな…」
広哉が陽を見る。
「陽、上手い具合に引っ張れ」
旬が身を乗り出す。
「手放さないでくれ!頼む!」
雅人が笑う。
「なんなんだよ」
みんなの笑い声が、部屋中に広がった。
美海がグラスを両手で持ったまま言う。
「それにしてもおどろいた」
圭祐がすぐ返す。
「おまえ、さっきいいなっていってなかった?」
全員が揃って言う。
「言った」
美海がきょとんとする。
「そうだった?」

