雷鳴に花が咲く


おろしたてのローファーの音を鳴らし、温かい春の日差しと風を感じながら、通学路の桜並木を見上げる。今年の春に高校一年生になったばかりの私は、まだ恋を知らない。


舞い散る桜の花びらを見ていると思った。恋は、この桜の花びらのように、ゆっくりと時間をかけてやってくるのかな?


人を好きになるって、どんな感じなんだろう。好きってなんだろう。もし、本当に運命の出会いがあるのならば、私の運命の人はどこにいるんだろう。


そんなことを思いながら再び歩き出す。


すると突然__。


太陽が遮られ、視界が暗くなる。不思議に思い足を止め、空を見上げて驚いた。


えっ……。


桜吹雪の中、スケボーに乗った金髪の男の子が、宙に浮いていたのだ。私は驚き体が固まってしまった。


空から……人!?


私に気づいた男の子は、焦った様子でボードを手で掴み、私をかわし猫のように見事に地面に着地した。私はそのまま尻餅をついた。