雷鳴に花が咲く

次のグループの名前が呼ばれると、一際歓声が強まる。



「きゃあ……!! 雷くんかっこいいー!」
「雷くん頑張って……!」



女の子の黄色い声援と会場の歓声に応えるように手を振り登場する、カラフルなTシャツを着たダンスグループ。



「えっ……」



そのセンターにいる男の子を見た瞬間、私は目を丸くした。


あの人、さっき席まで案内してくれた人……!!



「あれって……さっきのイケメンじゃん。まさか……あの人がRai!?」



夏美ちゃんも気づいたのか、驚いたようにそう言う。



「そう、彼がそのRaiさ」



男性の一人が、得意げにそう言う。


嘘、ダンサーだったの……!?


まさかの事実に、私はとても驚いた。音楽がかかると、にこやかだった雷くんの雰囲気は一変。大人もいる四十人ほどのグループのセンターで、みんなを引っ張り、圧倒的なダンススキルと爆発的な表現力で、会場を湧き上がらせる。他者を圧倒させるほどのカリスマ性、体から流れる汗すらも光り輝いている。


……すごい。


私は引力のように雷くんに惹きつけられ、目が離せなかった。パフォーマンスを終えると、観客席はスタンディングオベーション。気づけば、私も立ち上がり拍手を送っていた。


こんなに胸が踊ったのは、生まれて初めて……!!


雷くんは歓声と会場内の熱気を感じ取るように大きく手を広げるとお辞儀をし、メンバー達と抱き会っていた。