雷鳴に花が咲く

椅子に座ると、照明が暗くなる。ダンス日本一決定戦とあって、観客席にはすでに熱気がある。ヒップホップ系の音楽がかかり、司会者がステージに現れると、会場からは歓声が上がる。大会はスムーズに進行していき、何組かのパフォーマンスが終わる。



「流石にレベル高いわ」
「素人から見ても、みんなすごい上手って分かるね」



すると、隣に座っていた男性二人がソワソワとし出す。今か今かと次のパフォーマンスを待っているみたいだった。



「いよいよRaiがいるグループだな」
「ああ、今回はどんなステージを見せてくれるのか楽しみだな」
「あの、次のグループって、そんなにすごいんですか?」
「すごいなんてもんじゃないよ! リーダーのRaiは、日本大会で数々の賞を総なめしているダンサーなんだ!」
「まだ十六歳なのに、大人顔負けのダンス技術が魅力的さ」



夏美ちゃんの質問に、男性達は熱狂した様子でそう答える。


そんなすごい人が、この大会に出ているんだ。改めて、この大会の凄さを感じるなぁ……。