雷鳴に花が咲く


「その調子!」



気づけば、ダンス部の人達が私達の周りに集まって、みんなで一緒に踊っている。私は初めての経験に楽しくて、胸が高揚して、笑顔が弾けた。踊り終えると、みんなで自分たちを称賛すべく拍手を送り合う。



「上手いじゃん」
「教え方がいいので」
「確かに、それもあるかもな」
「自分で言った〜」



笑う私に、雷くんもつられたように笑う。



「そういえば、自己紹介がまだだったよな。俺は大地雷」
「あっ、私は」
「中島花音。だろ?」
「なんで知ってるんですか?」
「あー……生徒手帳にそう書いてあったから」
「そうでした」
「改めてよろしく、花音」



さっと雷くんに握手を求められる。大きくて、力強い、どこまでも広い世界に連れて行ってくれそうな雷くんの手。私はそっと雷くんの手を取った。



「よろしくお願いします。えっと……雷くんって、呼んでもいいですか?」
「うん、いいよ」



遥か遠いい、境界線の先にいた君。関わり合うことなんてなかったはず。でも、私達は再び出会って、そして、君が私を、君の世界に連れてきてくれたんだ。