「でも、私ダンスなんてやったことないですし、きっと下手ですよ」
「上手い下手は関係ない。ダンスは楽しむことが一番。難しいことは考えず踊ってみよ」
そう言い、雷くんは私の手を取る。
うええ……!?
いきなり手を握られ、鼓動が急速に早まる。雷くんはそのまま私を広場の中心に連れて行く。そして、再びラジカセから音楽が流れ始める。
「俺の真似して」
そう言い、雷くんは音楽に合わせながら、その場でジャンプをする。左右に一歩ずつ足を動かし、そのまま前に一歩ずつ、後ろに一歩ずつ動く。楽しそうに笑みを浮かべて私を見る雷くんに、私はもうやるしかないと意を決して、同じように体を動かす。
「足を開いて閉じて、次はそのまま交互にクロス!次は右足を軸にターン!」
両手を飛行機の羽のように斜めにし、くるりと回る雷くんに、私も同じようにポーズをとりくるりと回る。ぎこちなかったはずの動きが、段々とリズムにハマっていき、上手く踊れるようになってくる。
