雷鳴に花が咲く

「こ、こんにちは」



お弁当をベンチに置き、思わず立ち上がってそう言った私に、雷くんは「うん」と頷く。


同じ学校だけど、学年が違うから、そうそう会えることないと思ってたのに、勧誘会での余韻も冷めずに、またすぐ会えるなんて、私、運が良いのかも。



「雷、ハルちゃんに会いたがってたんだよ」
「えっ?」



怜夜くんの意味深な言葉に、私は首を傾げる。


雷くんが、私に会いたがっていた?


雷くんは怜夜くんに少し呆れたように小さくため息をつく。



「怜夜、変な誤解を招くような言い方をするな」
「誤解って、事実でしょ?」


ニコニコと楽しそうに笑う怜夜くんに、雷くんはまた小さくため息をつくと、制服のポケットから、何かを取り出し、私に差し出す。



「私の生徒手帳……!」



あの時、落としたんだ。


私の脳裏には、今朝、尻餅をついた時のことが思い浮かんだ。