「花音にしては珍しいけど、何かあった?」
「それが……」
私は夏美ちゃんにさっきの出来事を話した。
「えっ!雷くんと会った!?」
驚いて叫ぶ夏美ちゃんに、クラスの人たちは何事かとこちらを見る。
「夏美ちゃん声が大きいよ」
「ごめんごめん。雷くんて、あの大地雷だよね?」
夏美ちゃんは声を顰めてそう聞いてくる。私はこくりと頷く。
「うちの制服着てた」
「えっ、ここの生徒ってこと!?」
「そうなんだと思う」
「マジか……」
まさか、ここで雷くんと再会するなんて、夢にも思わなかった。今はいきなりのことでかなり混乱している。会えて嬉しい気持ち、驚きの気持ち、色んな感情が一気にきて、もう心も頭もパンクしそう……!
「そういえば、うちの高校のダンス部って、強豪校だったかも」
「そうなの?」
「うん、確か毎年世界大会に出場してるよ」
雷くんはダンスの業界では知らない人がいないくらいに、有名なダンサーだ。夏美ちゃんの言う通り、世界大会に出場しているうちの高校になら、いてもおかしくない。
