【短】赤とか青とかよりは単純だけど




「ご苦労だった」

「お疲れ様」



それぞれ警備員に挨拶をしつつ、建物内へと進む。



――本当にこの子たちが。


ある警備員は、現れた青年たちを見て目を疑った。



爆発物処理班の人員不足が問題になっていて、高校生から候補生を取っているのはこの界隈では有名な話だ。


実際、講義を受けたり訓練をする様子も見学したことがある。



柊と澪もそうだった。


極端に処理できる人材が少ない中、二人は見た目こそ大人に見えるものの、高校生でありながら専門的な技術と知識で貢献している。



――この子たちが、仕掛けられた爆弾の処理をするのか。



本来であれば大人だけで構成された本部班が出動するが、今回は特例である。それだけ異常ということだ。



だが、いざそれを目の当たりにすると湧き上がってくる複雑な感情があった。


まだ成人していない高校生に、処理の現場を任せていいのか。