柊も足の重さを感じていたが、提案には頷くことなく澪を諭した。
「俺たちの分はあと一つなんだ、終わってから休め。大人の班と俺たちでやってて、しかもほかの班の人たちが先に準備してくれていたおかげでここまで早く進んでるんだ」
「知ってる」
「それに、犯人が取り調べで専門の端末から解除できると言っていたが、その端末は
捜索途中でまだ見つかっていない。となると現場の俺たちが処理する必要がある……っていうのは分かってるんだろ?」
「……はいはい、分かってるって。別に勝手だよね、ちょっと言うくらい」
「俺の前では許されるってだけで、ほかの人の前では許されないってことも分かってるんだよな?」
「うるさい。まず、俺たちだったら一時間もあれば処理できる可能性が高いでしょ」
「そういう問題じゃねえし、とりあえず行くぞ」
澪は慌ててアイスコーヒーを飲み干してから、歩き出した柊のあとを追った。


