聞いたその直後、柊は迷うことなく一番上のコードを切断し、爆発しないことを確認してから機器を使って信管を粉砕した。
タイマーの表示が消え、電流が流れていることを示すセンサーも停止したのを見て胸をなでおろす。
「あとは任せる」
建物を出て専門の班に無害化した主爆薬を渡した。
外の者たちはこれですべての爆弾の処理が終わったと喜んでいるが、柊の中ではまだ終わっていない。
再度建物に戻ると、澪が閉じ込められた部屋のドアが開くかを廊下からためしてみた。
開かないと分かると爆弾が設置されていたドアのほうに回り、瓦礫やコンクリートをよけていく。
時間をかけてやっとその作業が終わり、柊は勢いよくドアを開けた。
「澪!」
柊の相棒は隅の方でコンクリートの欠片を積み上げて遊んでいた。暇を持て余していたらしい。
「結構早かったじゃん」


