【短】赤とか青とかよりは単純だけど




男は過去に無差別爆破事件を起こした犯人で、監視目的で家を知られていたこともあり、すぐに拘束され取り調べを受けることになる。



個数は八。それぞれ別の場所で、人が多くいるところを狙った。


時間になったら爆発する時限式で、構造や仕掛けも一つとして同じものはない。



挑発目的で話しだした男は大まかにこのような情報と政府への暴言を吐き、それ以降は口を閉ざした。今でも取り調べに対してだんまりを決め込んでいる。





時は流れ正午すぎ。


爆発までの残り時間は一時間強という中、コンビニの駐車場には飲み物を片手に並んですごす二人の青年の姿があった。



一人は細身で、無地の黒い服を着ている。右手にはアイスティーのペットボトルを持っていた。


現在、市内のコンビニなどの施設は臨時休業しているところがほとんどなため、持参したものなのだろう。



彼は飲みきったペットボトルのキャップを閉めると、隣を見ることなく言う。