【短】赤とか青とかよりは単純だけど




代わりに音が途切れることはなく、違和感が解消されることもない。



――誰か人を呼びに行ってみるか?



もし連れて来る間になにかあったら対応できなくなる。


柊を一人にするわけにはいかない。だがこの引っかかりを放置するわけにもいかない。



それに、さっきから胸騒ぎがするのだ。嫌な予感がするとも言える。なにかしらの異変を感じ取った自分の勘が警告していた。



――そういえば。



そういえば、犯人はなんと言っていたか?



――思い出せ。



一つ目の現場に車で移動している途中、取り調べのボイスメモを聞いた。


あの記録の中で、犯人はなんと言っていたか。どんな内容の発言をしていたか。




『八つの爆弾は、殺傷能力がある爆薬を使用している。範囲も被害もばらばらだ。それ以外は……知らないけどな』




――そうだ。



今まで処理してきた爆弾に使われていた爆薬は、どれも殺傷能力があるものだった。