セラミック製のそれは信管を刺激することなく滑り込んでいく。
ミリ単位で進めていき、ようやく終えると息をつく暇もなく構造を確認する。
最初に目に入ってきたのは、何本もの同じ色をしたコードと残り時間を示すアナログタイマーだった。
電力を供給する電源がタイマーの近くにあり、コードの中、かろうじて見えた信管の向こうに主爆薬がある。
「これ、移動できない。流れている電流が止まったら爆発する。本命が三本でそのうち一本はトラップのセンサー。それ以外はフェイク」
「了解」
澪の言葉で結論としてどんな特性があるのかは理解はしたのだが、案の定なにを以てそう判断したかは分からなかった。
しかし、それを予測する必要はない。起爆する条件が明らかになったのなら、それを気に留めつつ処理するのみだ。
次に柊はニッパーを受け取ると、不要なコードの切断に着手した。


