「え?なんで零がここに…」
「久しぶり、柊」
ミステリアスな男の子を見て、驚いたように目を見開いている王子様っぽい男の子。
二人は知り合いなのかな…?
あれ?そういえば今"柊"って言った…?
柊…ってやっぱりなんか聞いたことあるような…うーん………え?
『月城柊くん!?!?!?』
「うるせーお前大声出すな」
だ、だったら…
『もしかしてこの怖い男の子は…桜庭悠真くん!?』
「怖いってなんだよ」
「ひな〜僕のこと忘れてない…?」
『白瀬伊織くんだっ…』
「やった〜正解だよ〜!」
みんな整った顔をしてるのはゲームのキャラだったからなんだ…!
イラストと現実だからすぐ気づけなかったけれど、確かに髪の色とか特徴が完全に一致してる…!
『じゃなくて!なんで現実にいるんですか!!』
か、感心してる場合じゃない…!
夢、なのかな…?早く覚めろ〜!
「う〜ん…なんでだろ~?僕らも分かんないんだよね〜」
クッションをもったまま私のベッドに座り、ふにゃふにゃ笑っている伊織くん。
いつの間に私のベッドに!!
「それよりひな〜僕眠いからこのベッド使ってもいい?」
『だ、ダメ!!』
でてきた理由も分かってないのに勝手に寝ないで〜!
ってもうウトウトしてる…!?
「あー俺らのゲーム、この世界にはないみてーだな」
『え!?』
伊織くんに気を取られていたら、悠真くんが勝手に私のスマホ使ってるよ…!
なんでみんなそんな勝手なの!
「俺らの名前で検索かけたけど出てこねーわ。会社の名前でもダメ。そもそもなかったことになってんな。」
冷静な声ですごく恐ろしいことを言っている悠真くん…
つ、つまり…
「じゃあひな、これからずっと一緒に居られるね。ふふっよろしく!」
眩しいほどの王子様スマイルを浮かべる柊くん。
私の生活これからどうなっちゃうの!?
"これよりゲーム本編をスタートします"
始めの方で聞こえた優しい女の人の声が、今度は脳内に直接語りかけられているように聞こえてくる。
"あなたが選んだキャラクターは月城柊 桜庭悠真 白瀬伊織 …天音零 です。"
"溺愛度がMAXになるとゲームクリアです。それではFirst Princeで楽しい時間をお過ごしください"


