その指先が私を誘惑する〜絡めた指先に翻弄されて〜

 専務の指先に翻弄された私は、触れないようにしていた私達の関係性について思いを巡らさずにはいられない。専務にとって自分は何なんのかということを言及せずにはいられなかった

 「専務にとって私は何ですか⁇」

 行為が終わり、甘やかされるように優しくその指先で頭を撫でられる私は恐る恐る専務に訊ねた

 「…それはどういう意味だ⁇」

 「そのままの意味です。私は専務にとって只の都合の良い存在なのでしょうか⁇」

 上半身裸の専務は目を見開いたように驚いている。でもその後にふっと笑った。専務は仕事では絶対に笑顔を見せない。普段は冷たい氷壁のプリンスの専務が笑顔を見せるのは、私だけなのだろうかと期待値を高めずにはいられなかった

 「君は俺が遊びだと言ったら、それで納得するのか⁇」

 先程までとは違う鋭い目で私を見つめる専務は真剣そのものだった
 その瞳が、私に対する遊びではない気持ちを物語っている気がした

 「専務が遊びだと言うなら、私はもう専務とは関係をもちません」

 決意に似た力強い言葉に専務はまたふっと笑った。その笑顔にすらドキッとしてしまう

 専務の指先が優しく私の頬に触れた。触れられた部分がぞくりと跳ね、体中が敏感に反応してしまう

 「俺は会社の女の子に簡単に手を出すようなそんな不誠実な男ではない」

 頬に触れていた指先がそっと私の唇をなぞる…

まるで愛の告白のようなその言葉に私は全身がドキリと跳ねるのを感じた

 「でも、専務は職場ではとても冷たく、まるで私を避けているようです」

 下を向いて俯く私に専務がまたふっと笑った。今日は専務の笑顔を見てばかりだ
 
 「仕事でまで君を甘やかす訳にはいかない。特別扱いしたら他の職員に示しがつかないからな」

 私の唇になぞるように指先で触れる専務は私を指先で弄んでいるようだ。どこまでも私を指先で翻弄する専務に私は囚われてしまって離れられない

 専務は焦らすように指先でそっと私の唇をなぞった後、ゆっくりとまたキスをした

 



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