劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

「そうなんですね……!」

その後、フローレンスは様々な店に立ち寄り、マシューは大量の荷物を持つことになった。足をふらつかせながら何とか歩く。

「……せ、先生!もう腕が限界です!」

マシューは耐え切れずに声を上げる。楽しそうに店に入ろうとしたフローレンスが足を止め、振り返った。

「あっ、そんなにたくさん持ってくれてたの?」

「……先生、気付いてくださいよ」

「少し、休憩しようか」

フローレンスは広場へと向かう。広場には巨大なクリスマスツリーが飾られ、出店やベンチとテーブルが並んでいた。マシューはテーブルに持っていた荷物を置き、息を吐く。

「重かった〜……」

「荷物持ち、ありがとう。ちょっと待ってて」

フローレンスは出店へと向かう。数分後、マシューの元に戻ってきたフローレンスの手には、ホットチョコレートがあった。

「どうぞ」

「あ、ありがとうございます!」

マシューはホットチョコレートに息を吹きかけ、一口飲む。濃厚なチョコレートが疲れた体に染み渡っていくのを感じた。マシューは安堵の息を吐く。