少女漫画みたいなことは起こらない!?

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次の日__。


(ぜ、全然眠れなかった・・・!)


昼間の出来事を思い出してしまい昨日は一睡もできなかった。
眠すぎてついあくびをしてしまう。これでは授業に支障をきたしてしまう。


(授業中寝ないようにしなきゃ)


そんなことを考えながらもあくびをもう一度する。すると後ろから


「おはよー!恋乃!」


真衣ちゃんが突進してきた。


「真衣ちゃん!おはよう!もーびっくりするじゃん」


「あはは、ごめんごめん・・・ってすごいあくびしてるじゃん。珍しいね?」


「あ、ちょっと今日あんまり寝れてなくて」


「そうなの?じゃあ授業中寝たらわたしが起こしてあげる」


「・・・寝ないように頑張るよ」


2人で学校へ向かっていると後ろから女子の黄色い悲鳴が聞こえてきた。
このあたりで女子が声をあげる人物はただ1人・・・。


「朔くんー!おはよー!今日もかっこいいね!」


「朔くん今日の放課後空いてる?一緒に帰ろうよー!」


「あ!ずるい!わたしも朔くんと帰りたいー!」


矢沢朔だ。
朔は今日も女の子たちに囲まれながら登校してきたらしい。


「わー・・・今日もすごいね朔くんは」


あの様子にさすがの真衣ちゃんも呆れ顔。


(わたしも、あの中に入れたらな・・・)


心がチクリと痛む。
わたしなんかが朔と話せるはずないのに。


「そういえば朔くんって図書委員会なんでしょ?」


真衣ちゃんが聞いてくる。


「うん。そうらしいね」


「女子たちがびっくりしてたよ。あの朔くんがまさか図書委員会にはいるなんてって」


「わたしもそれはびっくりした。意外だよね」


本当に朔が図書室に飛び込んできたときは心臓が止まるぐらいびっくりした。
クラスが離れてしまったのは悲しかったが委員会が一緒という接点ができたのはちょっと、いやかなり嬉しい。


「これを機に朔くんとお近づきになっちゃたりして」


「なっ!ないない!別世界の人だもん。話しかけることすらおこがましいよ・・・」


我ながら少し悲しくなってきた。


「えー・・・恋乃かわいいのに・・・でももし朔くんと話せたりしたら教えてね!気になるし!」


「真衣ちゃんは恋バナほんとに好きだよね・・・わかったよ、あまり期待はしないでね」


「えへへ、やったあ」


そんなことを話しているうちに学校へ到着する。教室へ向かおうとすると


「宇井原さん、おはよう」


と呼ぶ声が聞こえた。この声は・・・。


「山崎くん。おはよう!」


山崎くんだ。寝癖なのか、後ろ髪がぴょんとはねていて少し可愛く感じる。
すると真衣ちゃんがびっくりしたような表情でこちらを見ているのに気がついた。


「恋乃もう男子と友達になったの!?」


「あ!友達っていうか、委員会が一緒で、それで昨日色々お話して・・・」


「え?俺たち友達じゃないの?友達だと思ってた」


「えっ!?あっ友達・・・だよ?」


「なんで疑問形なんだよ」


山崎くんがふはって笑う。


「ご、ごめん!」


わたしと山崎くんのやりとりを真衣ちゃんがニヤニヤしながら眺めていた。

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