「そのために効率の良い方法…それはペナルティを犯した人間を監禁し、ひたすらに書かせる事です。生きるためには書き続けなければ…でしょう?」
「…最初からペナルティを背負わせるのが目的だったんですね…」
小説と引き換えにお金が手に入る。
そのシステムに、大抵の人間は飛びつくだろう。
いつしか小説を書く目的がお金になり…乙葉のようにAI生成に頼るみたいな、ペナルティを負うような行動を取り…そして。
監禁をして、小説を書かせ続けるんだ。
気づいた時には後悔しても遅い…そんな罠。
ツムグさん達…小説買取人をしている一族はそんな事をずっと繰り返していたんだろうか。
「麻希…アタシ、どうなるの…?」
声を震わせる乙葉。
私は安心させるように彼女のペンダコができた手を優しくさすった。
ツムグさんに視線を向け、必死に頼み込む。
「乙葉はもう反省しています!お願いします、解放してあげてください…!」
「それは難しいお願いですね。食料が調達できなくなれば、僕の死活問題になりますから…それとも“まき。”さん」
ツムグさんが私に近づき、目の前でしゃがんだ。
その手がスッと伸びてきて私のアゴを掴む。
「あなたがご友人の変わりに、僕の食事を…小説を書き続けてくれるのですか?」



