あなたの小説を売ってください


そんなの…待っていられない。

こうしている間にも乙葉は…。

私は再び指を動かした。

口をキュッと結び、画面を睨みつけマウスをクリックする。

そして…検索結果が出た。

そこには、一件の検索結果。


「…やった…!繋がった…!」


喜びに浸る間もなく、すぐさまサイトを開く。

流れるように必要事項項目と書かれたリンクに飛び、必要事項の項目を埋めた。

全てを打ち込み、送信ボタンをクリックする。

送信完了の文字を見て、ようやく私は息を吐いた。

パソコンの画面には締め切りと待ち合わせ場所、そして注意事項が続いている。

私は画面から目を逸らし、天井を力無く見上げた。

乙葉の失踪に小説買取人が関わっている。

これはきっと間違いない。

でもそれなら…理由は何?


「もしかして…」


私はパソコンを見た。

マウスを操作して画面を下に下げていき、注意事項の部分で止める。

そこには確かにこう書かれていた。

“上記の注意事項に違反された場合、ペナルティが発生致します事をご了承の上、送信ボタンを押してください”。

…ペナルティの存在。

まさか、これが関係してる…?

考えてみたけれど、何がペナルティになるかなんて全く分からない。


「やっぱりツムグさんに会って直接聞くしかないよね…」

私はパソコンの電源を落として、再びノートにペンを走らせた。



***