「つーむぎちゃん!」
「……って呼んだら、怒る?」
お昼休み、ふざけて朝比奈さんに声を掛ける。
「怒んないよ、皆 下の名前で呼ぶし」
花が開くみたいに笑うの、可愛くてずるくない?
「じゃあ紬ちゃんって呼ぼっと」
「紬ちゃん、実技どこまでいった?」
「さっきクランクやって、脱輪しまくった」
「……免許取るの、無理かも」
分かりやすくしょんぼりする紬ちゃんが可愛い。
……え、可愛い。え、大丈夫だよ、大丈夫。
「大丈夫でしょ、俺クランクとかここで初めて見たもん」
「教習所以外で見たこと無いっしょ」
「そうかな。……でもクランクできないと仮免取れないし」
口を尖らせて反論してくる。
……あれ、やばい、紬ちゃん、こんな可愛かった?
「大丈夫大丈夫。頑張ろ」
ごめん、ちょっと溶けてる、とチョコレートをあげる。
「そんなに餌付けしないでよ」
「でもありがと」
「なんか、紬ちゃん可愛いから、あげたくなっちゃうんだよね」
びっくりして紬ちゃんが顔を上げるけど、俺は知らないふり。
可愛いとか、誰にでも言えちゃう男のふり。
「紬ちゃん彼氏と会えなくて寂しくないのー?」
こんな可愛い彼女を日本に残してさ、何してんの?彼氏さん。
「寂しいよ」
小さな声で言った紬ちゃんが、本当に寂しそうだった。
「ふーん。彼女寂しがらせて、悪い男だね」
「悪い男じゃないし」
「……そういう海斗くんこそ、彼女いないの?」
「海斗くん、モテそう」
少しムッとしたような顔で言い返してくる。
「それがそうでもないんだよねー!絶賛募集中」
俺のことが気になる女の子はこちらまで、とふざけてジェスチャーをする。
「へえー、意外」
「……特に好きな女の子には、モテなくて」
「今も、その子めっちゃ鈍感で俺の気持ち気付いてくれない」
……目の前の子に、言ってます。
「そうなの?」
「アプローチが足りないんじゃない?」
笑ってからかってくる紬ちゃん。
「えーそうなのかな」
「じゃあ、紬ちゃんだったら何されたら意識する?」
「うーん、なんだろ」
「同じ場所でよく会うとか?」
「あ!たまたま帰り一緒になったりとか」
ねえ、何それ。……そんなん、俺のことじゃん。
「へえ、じゃあ俺のこと、意識してる?」
きょとんとした紬ちゃんの顔、忘れられないと思う。
「……って呼んだら、怒る?」
お昼休み、ふざけて朝比奈さんに声を掛ける。
「怒んないよ、皆 下の名前で呼ぶし」
花が開くみたいに笑うの、可愛くてずるくない?
「じゃあ紬ちゃんって呼ぼっと」
「紬ちゃん、実技どこまでいった?」
「さっきクランクやって、脱輪しまくった」
「……免許取るの、無理かも」
分かりやすくしょんぼりする紬ちゃんが可愛い。
……え、可愛い。え、大丈夫だよ、大丈夫。
「大丈夫でしょ、俺クランクとかここで初めて見たもん」
「教習所以外で見たこと無いっしょ」
「そうかな。……でもクランクできないと仮免取れないし」
口を尖らせて反論してくる。
……あれ、やばい、紬ちゃん、こんな可愛かった?
「大丈夫大丈夫。頑張ろ」
ごめん、ちょっと溶けてる、とチョコレートをあげる。
「そんなに餌付けしないでよ」
「でもありがと」
「なんか、紬ちゃん可愛いから、あげたくなっちゃうんだよね」
びっくりして紬ちゃんが顔を上げるけど、俺は知らないふり。
可愛いとか、誰にでも言えちゃう男のふり。
「紬ちゃん彼氏と会えなくて寂しくないのー?」
こんな可愛い彼女を日本に残してさ、何してんの?彼氏さん。
「寂しいよ」
小さな声で言った紬ちゃんが、本当に寂しそうだった。
「ふーん。彼女寂しがらせて、悪い男だね」
「悪い男じゃないし」
「……そういう海斗くんこそ、彼女いないの?」
「海斗くん、モテそう」
少しムッとしたような顔で言い返してくる。
「それがそうでもないんだよねー!絶賛募集中」
俺のことが気になる女の子はこちらまで、とふざけてジェスチャーをする。
「へえー、意外」
「……特に好きな女の子には、モテなくて」
「今も、その子めっちゃ鈍感で俺の気持ち気付いてくれない」
……目の前の子に、言ってます。
「そうなの?」
「アプローチが足りないんじゃない?」
笑ってからかってくる紬ちゃん。
「えーそうなのかな」
「じゃあ、紬ちゃんだったら何されたら意識する?」
「うーん、なんだろ」
「同じ場所でよく会うとか?」
「あ!たまたま帰り一緒になったりとか」
ねえ、何それ。……そんなん、俺のことじゃん。
「へえ、じゃあ俺のこと、意識してる?」
きょとんとした紬ちゃんの顔、忘れられないと思う。



