航「分かってる」 航斗は即答する。 「でも……。 それでも、近づきたいって思っちゃう」 その言葉を言えた自分に驚いた。 私は震えながら笑った。 「私、矛盾してるよね」 航斗が鼻で笑う。 航「人間なら普通だ」 「……そっか」 私は空を見上げた。 青い空。 あの日と同じ青。 でも今日は、少しだけ違って見えた。 「……ねえ、航斗くん」 航「なんだ」 「私、今日も笑うよ」 航斗が眉をひそめる。