ひとりが嫌で、今日も笑う。


放課後、私は黒月のみんなと廊下を歩いた。

周囲の生徒がざわつく。


「やば、黒月…」

「また星乃さんと一緒…」


冷たい視線と、聞こえる声に震えそうになった。


でも、航斗が私の横を歩いている。

斑が前に立っている。

迅が淡々と歩いている。

伊織が笑っている。

叶兎が静かにいる。


それだけで、私は息ができた。


職員室に入り、迅が私の担任の先生に声をかけた。

迅「失礼します。こちら、先日の件について資料を提出します」


先生が顔色を変えた。

「……星乃、お前……」


私は笑って頭を下げた。

「すみません。迷惑をおかけしました」


その瞬間、航斗が低く言った。

航「迷惑かけてんのは、透羽じゃねぇ」