航斗が低い声で言った。
航「透羽」
「なに?」
航「お前は、どうしたい」
その問いは、今までで一番怖かった。
守るって言われるよりも、
慰められるよりも、
「どうしたい」と聞かれる方が怖い。
だってそれは、私が決めなきゃいけないから。
私は、今まで決めたことがない。
周りに合わせてきた。
笑って誤魔化してきた。
……でも。
私は小さく息を吸って、言った。
「……終わらせたい」
伊織が少しだけ笑った。
伊「うん」
斑が頷く。
斑「いいじゃん」
迅が静かに言う。
迅「では、終わらせましょう」
叶兎が小さく言った。
叶「……終わる」
航斗は、短く言った。
航「行くぞ」
