でも、私は笑顔を崩さなかった。
ひとりになるのが怖いから。
嫌われるのが怖いから。
……でも今日は、それだけじゃない。
私が笑うのは、「負けたくない」って気持ちが、少しだけ生まれたから。
昼休み、私は屋上へ向かった。
逃げない。
そう決めて、階段を上った。
扉を開けると、黒月のみんながいた。
航斗はフェンスにもたれて、腕を組んでいる。
迅はスマホを操作している。
斑は壁にもたれかかって座っていた。
伊織は私を見て、ふわっと笑った。
叶兎は、いつも通り無言で空を見ていた。
伊「透羽ちゃん、おはよぉ」
「……おはよ」
声が少しだけ震えた。
