泣いた翌日。 世界は変わっていなかった。 教室に入れば、視線は刺さる。 ひそひそ声は止まらない。 『黒月の女』 『可哀想アピール』 『事故で家族死んだんでしょ』 それでも私は、教室の扉を開けた。 逃げたくなかった。 黒月が「守る」と言ったからじゃない。 私が、逃げ続けた自分に飽きたから。 私はいつも通り笑った。 「おはよ〜」 言葉は返ってこない。