ひとりが嫌で、今日も笑う。


違う。

私はただ、失うのが怖い。

失うくらいなら、最初から手放す。

それが一番安全だから。


航「お前、逃げるために優しさ使うな」

「……優しさじゃない」

航「じゃあ何だ」

「……怖いんだよ!」


叫んでしまった。

屋上の空気が凍る。


私は震えた。

言っちゃった。

また。


私は笑おうとした。

「ごめん、今のなし!」


でも、航斗は逃がしてくれなかった。

航「何が怖い」

「……」

航「言え」