航「迷惑なのは、お前のその口だ」
「なにそれ〜」
私は笑った。
でも笑顔が、少しだけ震えた。
屋上につき扉を開けると、黒月の全員がいた。
迅は腕を組み、伊織は心配そうにこちらを見ている。
斑は不機嫌そうに腕を組み、叶兎は黙ったまま立っている。
伊織が駆け寄ってくる。
伊「透羽ちゃん、昨日大丈夫だった?」
「大丈夫だよ〜」
斑が舌打ちする。
斑:「またそれかよ」
迅が静かに言う。
迅「あなたは『大丈夫』と言うことで、人との距離を保っている」
「なにそれ〜」
迅「あなたの防御です」
私は笑った。
「防御って、ゲームみたい」
迅「ゲームではありません。あなたの人生です」
