航斗が眉をひそめる。
航「なんで」
「……なんとなく」
航「なんとなくなら来い」
「行かないってば」
私は笑った。
「私、今日は友達とお昼ご飯食べる予定だから」
嘘。
そんな予定ない。
でも、他に言い訳が思いつかなかった。
でも、航斗は目を細めた。
航「嘘つくな」
「嘘じゃないよ〜」
航「お前の嘘は、顔で分かる」
その言葉に胸が痛くなった。
私は笑って振りほどこうとした。
「放してよ。航斗くん、迷惑だよ」
その瞬間。
航斗の手が止まった。
目が、少しだけ揺れた。
でもすぐに、低い声で言う。
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