ひとりが嫌で、今日も笑う。


夜に黒月に見つかった翌日。

私は、学校に行きたくなかった。


昨日の私は、弱すぎた。

ひとりが怖いなんて言った。

近づいたら失うのが怖いなんて言った。


そんなの、知られたくなかった。

私は、笑ってる私でいたい。

誰にも、心の中を見せたくない。


でも、休んだらひとりになる。

だから私は学校へ行った。


鏡の前で笑って、いつも通りの私を作る。

「大丈夫」

そう呟いて、玄関を出た。



教室に入った瞬間、空気がまた変わった。

ひそひそ声。

視線。

昨日より増えている。


「昨日さ、星乃さん夜に泣いてたらしいよ」

「塾帰りに見かけた子がいたんだって」

「やば…」