斑「迷子みたいな顔してんな」 迅「迷子ですね。心が」 叶「……迷子」 「……うるさい」 そんなやり取りに小さく笑った。 航「帰るぞ」 「……うん」 小さく頷いた。 夜道を歩く。 五人に囲まれて歩く私は、もう怖くなかった。 怖いはずなのに、安心してしまう。 その安心が、まだ怖い。 私は胸の奥で小さく呟いた。 ……お願いだから、いなくならないで。 言葉にはしなかった。 言ったら、叶わない気がしたから。