叶「……嘘」 「……」 言い返せなかった。 伊織が震える声で言った。 伊「透羽ちゃん、一緒に帰ろ?」 その言葉が、胸の奥を温めた。 でも私は怖くなった。 帰ったら、また近づいてしまう。 近づいたら、失う。 私は笑って首を振った。 「帰らない」 斑が目を見開く。 斑「は?」 「帰ったら……またひとりになる」 その瞬間、空気が止まった。 航「……じゃあ、ひとりにしねぇ」 「……そんなの、無理だよ」 航「無理じゃねぇ」