ひとりが嫌で、今日も笑う。


バラエティ番組の笑い声が部屋に響く。

それを聞いているのに、私は笑えない。

リモコンを握りしめた。


……なんで、ひとりなんだろ。


自分で選んでるくせに。

近づいたら失うのが怖いから、自分から距離を取ってるくせに。

なのにひとりになると、胸が裂ける。


私は部屋の真ん中で立ち尽くした。


……呼吸が浅い。

胸が痛い。

息が苦しい。


これは、いつものやつだ。

夜になると、たまに襲ってくる。

怖くて、苦しくて、この部屋が牢屋みたいに感じる。


私は耐えられなくなって、玄関へ向かった。

財布も持たずに、上着だけ羽織って外へ出た。