「……ベルトラン様。ヒロインは……ミリアムは、本当に幸せになったんです、か?」
「ああ。僕が彼女の結婚相手を見繕ったからな」
「────はい?」
「アレグリア侯爵夫人となった君にひとつ、大事なことを教えておこう。権力はこういうときに役立つ。どんな非情な運命だとしても、権力があればねじ伏せることも可能になる」
「ひぇ……」
本気で驚いているエリアナに、ベルトランは柔らかく笑いかけた。
「僕は貴族の義務を果たしている。多少は大目に見てもらえるだろう。次は、夫の義務も果たしたい」
「……ええと?」
「不安で震える妻を慰めるのは夫の役目だ。おいで、エリアナ」
そう言って自分の膝を叩く。
ぽかんとしていたエリアナだったが、やがて意味がわかったのか、ぽぽっと頬を赤らめた。しばらく待っても、彼女は恥ずかしそうに体を縮こめさせていたので、彼女の膝の下に手を差し込んで、少々強引に自分の膝の上に乗せた。
「ベルトラン様!?」
「そこまで慌てなくとも、愛する妻を落としたりなんてしない。君は本当に可愛いな」
「……ず、ずるいです。そんな甘い笑みを向けるなんて」
「ああ。僕が彼女の結婚相手を見繕ったからな」
「────はい?」
「アレグリア侯爵夫人となった君にひとつ、大事なことを教えておこう。権力はこういうときに役立つ。どんな非情な運命だとしても、権力があればねじ伏せることも可能になる」
「ひぇ……」
本気で驚いているエリアナに、ベルトランは柔らかく笑いかけた。
「僕は貴族の義務を果たしている。多少は大目に見てもらえるだろう。次は、夫の義務も果たしたい」
「……ええと?」
「不安で震える妻を慰めるのは夫の役目だ。おいで、エリアナ」
そう言って自分の膝を叩く。
ぽかんとしていたエリアナだったが、やがて意味がわかったのか、ぽぽっと頬を赤らめた。しばらく待っても、彼女は恥ずかしそうに体を縮こめさせていたので、彼女の膝の下に手を差し込んで、少々強引に自分の膝の上に乗せた。
「ベルトラン様!?」
「そこまで慌てなくとも、愛する妻を落としたりなんてしない。君は本当に可愛いな」
「……ず、ずるいです。そんな甘い笑みを向けるなんて」



