白く、熱く。 ー番外短編ー

「うわー、冬山くん、絶対無意識でしょ、あれ。あたし信じられない」

「というか、花嶋さん、なんも意識してなさそうだね。僕も信じらんないです」

僕ら、鈴木朔とその大先輩、平本志織さんは、少し離れたところで2人の様子を観察していた。

「あーあ、せっかく鈴ちゃんかわいかったのに。ジャージ着せるなんてもったいなーい。わたしの衣装、結構小さかったっぽいけど、パツパツ感がかわいかったのにぃ」

眉を下げて、不満げに唇を尖らせる平本さん。

「まあ、当の本人は『フィギュアスケーターっぽい』って喜んでますけどね」

「…鈍感すぎでしょ。いや、純粋すぎ?」

「いつ進展するんでしょうね」

「さあ…」

約1時間後。遅れて駆けつけた釜島美亜は、2人から話を聞き、「私も見たかったぁぁぁ!!!!!」と絶望することになる。