♡
「先輩って、好きな人いるんですか」
放課後の茜色がさす教室。
「…なに、急に」
机を挟んで反対側に座るいっくん、こと一ノ瀬怜くんが聞いてきた。
「いやぁ、別になんでもありませんけど…ってなんですかその顔」
「だって、いっくんわかってるでしょ?こんな私に好きな人なんていないって」
「まあ、そりゃ先輩が誰かを好きになってもその目、眉毛、鼻、口、髪、太った体、直さないと両思いにはなれないですね」
いっくんの視線がわたしの頭のてっぺんからすぅっとなぞるように動く。
「なにそれっ!?…って、全部ほんとすぎて言い返せない…」
がっくし。ひでぇぜ、後輩よ。
しかも、一番気にしてるんだから、太ってることについてはコメントしないでくれぇ…
「あっ、落ち込まないでください。先輩にもいいところなんて…一つ…くらい…」
急にあざとい声を出したいっくん。
「…」
なに、いっくん、まさか…っ!
「…ありませんね」
…おい。
「わたしのドキドキ返せやゴラ」
「先輩って、好きな人いるんですか」
放課後の茜色がさす教室。
「…なに、急に」
机を挟んで反対側に座るいっくん、こと一ノ瀬怜くんが聞いてきた。
「いやぁ、別になんでもありませんけど…ってなんですかその顔」
「だって、いっくんわかってるでしょ?こんな私に好きな人なんていないって」
「まあ、そりゃ先輩が誰かを好きになってもその目、眉毛、鼻、口、髪、太った体、直さないと両思いにはなれないですね」
いっくんの視線がわたしの頭のてっぺんからすぅっとなぞるように動く。
「なにそれっ!?…って、全部ほんとすぎて言い返せない…」
がっくし。ひでぇぜ、後輩よ。
しかも、一番気にしてるんだから、太ってることについてはコメントしないでくれぇ…
「あっ、落ち込まないでください。先輩にもいいところなんて…一つ…くらい…」
急にあざとい声を出したいっくん。
「…」
なに、いっくん、まさか…っ!
「…ありませんね」
…おい。
「わたしのドキドキ返せやゴラ」

