好きになった人は、みんなのアイドルで 3

あともう少し。
もう少しで悠太郎くんに会える。

たくさんのお土産と、なるべくコンパクトにした荷物。

……緊張するけど、楽しみ。

ーー
改札の向こうの人混みの中に、大好きなシルエットが浮かぶ。

どこにいても、見つけられるよ。

私の目には、初めて見掛けた日と同じように、
悠太郎くんが発光して見える。

すぐに悠太郎くんも私に気付いて手を振る。
大きく手を振り返す。

悠太郎くんの目にも、私が発光して見えているかな。

改札へと向かう足が小走りになる。
悠太郎くんもこっちに向かってくる。

改札を抜けると、悠太郎くんがいた。

「久しぶり、悠太郎くん」

「紬、会いたかったよ」