月下ノ姫

月詠の“伝説”

海未「……私、総長向いてないのかも」

小さく零れた本音

海未自身、 驚いていた

弱音なんて、 ずっと吐かなかったから

OGは静かに笑う

OGさら「どうして?」

海未「みんな傷付けた、守りたかったのに……」

OGさらは海未の頭を軽く撫でた

海未の肩が、 僅かに揺れる

だけど嫌じゃない

OGさら「守りたいって思える時点で、あなたは良い総長よ」

海未「……」

OGさら「完璧な人間なんて居ない、
     大事なのは、一人で抱え込まないこと」

その言葉が、 ゆっくり海未へ染み込んでいく

昔の海未なら、 誰にも頼れなかった

だけど今は違う

伊吹たちが居る

雅臣が居る

そして

伊織が居る