次の日の朝。
「……いててて……」
目を覚ました瞬間。
全身にじわっとした筋肉痛が走った。
特に腰。そして脚。
私はベッドの上で小さく顔をしかめる。
隣を見る。
まだ気持ちよさそうに眠っている陽貴くん。
長い睫毛。
穏やかな寝顔。
……こんな顔してるくせに。
昨夜は本当に容赦なかった。
私はじとーっと睨みつける。
すると。
「……まだいじめられ足りなかったの?」
陽貴くんが、ぱちっと目を開けてこちらを見る。
「ひゃあっ!?」
驚きすぎて変な声が出る。
私は心臓を押さえた。
「び、びっくりした……!」
「紗凪の顔おもしろーい」
「陽貴くんのせいなんだけど!?」
すると。
陽貴くんが、くすっと笑いながら身体を起こす。
寝起きなのに色気がすごい。
ほんとずるい。
「で、紗凪ちゃん朝から俺のこと熱い視線で見つめてくれて
どうしたの?」
私は慌てて視線を逸らした。
「……な、なんのこと?」
必死に誤魔化してみる。
でも次の瞬間。
ぐいっ。
腰を引き寄せられる。
「きゃっ」
気づけば。
私はすっぽり陽貴くんの膝の上へ収まっていた。
「……っ」
近い。
近すぎる。
逃げようとしても、腰へ回された腕が離してくれない。
陽貴くんが、にっこり笑う。
それはもう、とびきり綺麗で。
とびきり黒い笑顔だった。
「昨日の続き、したいの?」
「……っ!?」
私はぶんぶん首を振る。
ひぃいい。怖すぎる。
「め、めっそうもありません……」
冷や汗をかきながら答えると。
陽貴くんが満足そうに笑った。
「うん、よろしい」
完全に遊ばれてる。
悔しい。
私はむすっと頬を膨らませた。
すると。
陽貴くんが、その頬を軽くつつく。
「なにその顔」
「陽貴くん余裕そうだから悔しいの」
そう言った瞬間。
陽貴くんが、ぴたりと動きを止める。
私は目を瞬く。
すると陽貴くんが、ふっと笑った。
「余裕なわけないじゃん」
低く落ちた声。
そのまま耳元へ唇が寄る。
「紗凪帰ってきてから、ずっと理性ギリギリだよ」
「……っ」
心臓が跳ねる。
私は一気に顔が熱くなった。
陽貴くんが、そんな私を見て満足そうに笑う。
「かーわい」
「……もうやだ」
私は完全に敗北を悟った。
そのあと陽貴くんは仕事の準備を始める。
今日は昼から撮影らしい。
私はベッドの上で毛布に包まりながら、その姿をじーっと見ていた。
すると準備を終えた陽貴くんが、玄関へ向かう前にこちらを振り返る。
「紗凪」
「……ん?」
陽貴くんが、ふっと意地悪く笑った。
「今日、帰ってきたら覚悟してね」
「……え?」
「まだ全然足りないから」
さらっと爆弾を落としてくる。
私は固まった。
陽貴くんはそんな私を見て、楽しそうに笑う。
「いってきます」
「ま、待っ……!」
でも。
そのまま颯爽と家を出て行ってしまった。
扉が閉まる。
静かになった部屋。
私は数秒固まったまま。
それから。
「……悔しい……」
毛布へ顔を埋めながら、小さく呻いた。
「……いててて……」
目を覚ました瞬間。
全身にじわっとした筋肉痛が走った。
特に腰。そして脚。
私はベッドの上で小さく顔をしかめる。
隣を見る。
まだ気持ちよさそうに眠っている陽貴くん。
長い睫毛。
穏やかな寝顔。
……こんな顔してるくせに。
昨夜は本当に容赦なかった。
私はじとーっと睨みつける。
すると。
「……まだいじめられ足りなかったの?」
陽貴くんが、ぱちっと目を開けてこちらを見る。
「ひゃあっ!?」
驚きすぎて変な声が出る。
私は心臓を押さえた。
「び、びっくりした……!」
「紗凪の顔おもしろーい」
「陽貴くんのせいなんだけど!?」
すると。
陽貴くんが、くすっと笑いながら身体を起こす。
寝起きなのに色気がすごい。
ほんとずるい。
「で、紗凪ちゃん朝から俺のこと熱い視線で見つめてくれて
どうしたの?」
私は慌てて視線を逸らした。
「……な、なんのこと?」
必死に誤魔化してみる。
でも次の瞬間。
ぐいっ。
腰を引き寄せられる。
「きゃっ」
気づけば。
私はすっぽり陽貴くんの膝の上へ収まっていた。
「……っ」
近い。
近すぎる。
逃げようとしても、腰へ回された腕が離してくれない。
陽貴くんが、にっこり笑う。
それはもう、とびきり綺麗で。
とびきり黒い笑顔だった。
「昨日の続き、したいの?」
「……っ!?」
私はぶんぶん首を振る。
ひぃいい。怖すぎる。
「め、めっそうもありません……」
冷や汗をかきながら答えると。
陽貴くんが満足そうに笑った。
「うん、よろしい」
完全に遊ばれてる。
悔しい。
私はむすっと頬を膨らませた。
すると。
陽貴くんが、その頬を軽くつつく。
「なにその顔」
「陽貴くん余裕そうだから悔しいの」
そう言った瞬間。
陽貴くんが、ぴたりと動きを止める。
私は目を瞬く。
すると陽貴くんが、ふっと笑った。
「余裕なわけないじゃん」
低く落ちた声。
そのまま耳元へ唇が寄る。
「紗凪帰ってきてから、ずっと理性ギリギリだよ」
「……っ」
心臓が跳ねる。
私は一気に顔が熱くなった。
陽貴くんが、そんな私を見て満足そうに笑う。
「かーわい」
「……もうやだ」
私は完全に敗北を悟った。
そのあと陽貴くんは仕事の準備を始める。
今日は昼から撮影らしい。
私はベッドの上で毛布に包まりながら、その姿をじーっと見ていた。
すると準備を終えた陽貴くんが、玄関へ向かう前にこちらを振り返る。
「紗凪」
「……ん?」
陽貴くんが、ふっと意地悪く笑った。
「今日、帰ってきたら覚悟してね」
「……え?」
「まだ全然足りないから」
さらっと爆弾を落としてくる。
私は固まった。
陽貴くんはそんな私を見て、楽しそうに笑う。
「いってきます」
「ま、待っ……!」
でも。
そのまま颯爽と家を出て行ってしまった。
扉が閉まる。
静かになった部屋。
私は数秒固まったまま。
それから。
「……悔しい……」
毛布へ顔を埋めながら、小さく呻いた。

