哀れの目

私は学校が終わったら、彼氏と一緒に帰るのが日課だった。他愛のない会話をしながら帰路の途中で別れた後は、別ルートからやってきた高校生の兄と合流するのだ。「さっきまで彼氏と一緒にいたんだよ」と言うと、「はいはい、お前の妄想はもう聞き飽きた」だってさ。兄は彼女が居ないからリア充が羨ましくてそんな意地悪なことを言うんだろう。「嘘ついて虚しくならないの?」隣で何か言っている兄に私も哀れの目を向けて帰宅した。