響け!祝福のミュージカル

「あ!?じゃあ、テメェはできんのかよ!!」

アントーニョとオルハンが睨み合う。カナタが「二人とも、落ち着いてください!」と止めた。レオンハルトはハリエットに笑いかける。

「まさか、ハリエットからこんな素敵なお願いをされるとは思わなかったよ」

「引き受けてくださり、ありがとうございます。おかげで素敵な一曲ができそうです!」

ハリエットも笑う。賑やかな空気が漂っていた。幸せをレオンハルトはただ噛み締める。

そんなレオンハルトたちを、ある人物がこっそりと見つめていた。



数週間後、いよいよAliceのファーストライブの日がやって来た。会場には多くのファンが集まり、開演を今か今かと待っている。

ハリエットは控え室にて衣装に着替え、ヘアメイクをしてもらっていた。メイクブラシを手にしたマーガレットが嬉しそうに笑う。

「ハリエット、すっごく可愛い!舞台の上のあなたを見たら、レオンがまた惚れ直すんじゃない?」

「そんな!惚れ直すなんて……」