二人で1つ。最強の双子怪盗参上!

「なぁ、姉ちゃん。まだかかるわけ?」
暗闇の中にそびえ立つ高いビル。その屋上に黒い影が2つ。その黒い影は、今世間を騒がせている双子の怪盗のものだった。双子の怪盗の1人弟である玲王は双眼鏡で標的(ターゲット)の様子を見ながら姉である華希に問いかけていた。

「今してるでしょうが。もう少し待ちなさいよ玲王。」
華希は、目の前のパソコンでセキュリティの解除に集中しながらも玲王の問いにキレながら答えた。
「姉ちゃん、それ30分くらい前にも言ってたぜ。」
イライラしている華希のことはお構いなしに玲王は暇そうに屋上の外に身体を少し倒しながら空を見上げいた。

「今回は何気に頑丈なセキュリティになっているみたいなのか時間がかかっているのよ。少しは黙って待ってなさいよね。全く。」
暇そうな玲王の言葉にイラつきながらも着々と話をしながらその難しいセキュリティの解除に集中していた。

「姉ちゃんそういいながらさいつもパパっとしてんじゃん。時間がかかっているってことがまず珍しいと思っただけさ。」

「逆に玲王はしっかり侵入方法は完璧なわけ?」
パソコンに向き合いながら、暇そうな玲王に華希は問いかけていった。

「姉ちゃんさ、それ誰に言ってるわけ?侵入方法、トラップの場所、逃げ道。ありとあらゆるパターンはしっかり用意しているしこの頭に叩き込んであるからそれはもう完璧も完璧よ。」
屋上の外に身体を出していたのをゆっくりと起こして華希にどうだと言わんばかりに胸を張ってみせた。その姿を横目に見ながらも華希は-` こいつなんか言ってやんの´-と少し呆れた様子を見せながらも解除に専念していく。そして…

「はぁ…よく分からないこと言ってるとあんた痛い目に合うわよ。…っと。 はい!解除完了!」
ニヤッと口角を上げて華希は笑みを浮かべる。

「ようやくかよ。長かったな。」
待ちに待ったと背伸びをしていく玲王。

「さてと、標的の所にご挨拶いくとしましょうか。」
「玲王、油断せずにいきなさいよ。」
華希は、お調子者の玲王に釘打ちをしていく。それを聞いた玲王は口癖のように答えていく。

「姉ちゃん、誰に言ってるわけ?それに、姉ちゃんしっかり俺のサポートしてくれるだろう。あと…俺たち双子に盗めない物はない…だろう?」
と潜入の準備と格好をしていく。
その姿を見て、ニヤリと笑みを浮かべ当たり前だと言わんばかりに玲王に紅色の羽が特徴のカード投げつけて一言。

「そうよ、私たちに盗れないものはないのよ。さっ、さっさと終わらせて帰るわよ。玲王。」